漢検まであと僅かになりました。
令和初の漢検はどのような問題が出るのでしょうか?
漢検上位級の受験を控えている人にピントを合わせて書きます。
上位級とは次の3つの級です。
- 漢検2級
- 漢検準1級
- 漢検1級
漢検のレベルは高いので直近の勉強法は大事です!
漢検は1級に近づけば近づくほど、単純な暗記のテクニックが通用しなくなります。
これは多くの漢検1級合格者が口を揃えて言っていることなのです。
この理由を僕は次のように考えています。
- 純粋に覚える漢字が増えて難しくなり、その結果、漢字の組み合わせが増えるので要求される思考力も高まってくる
- 過去問が通用する問題が減ってくる傾向が1級に近づけば近づくほど当てはまる傾向がある
まずは、この考察をご覧ください。
おそらく、色々な理由が考えられますが、その理由は上の2つに集約されます。
僕が愛用している『漢字音符辞典』などを参照すると、漢検2級から漢検1級に登場する漢字の量はとってもインフレを起こしていますw
- 漢検2級・・・常用漢字がメインの約2000字
- 漢検準1級・・・漢検2級に未知の漢字1000字が追加された3000字
- 漢検1級・・・漢検準1級の倍の6000字
漢検準1級から漢検1級の間がやばいですよね。
このヤバさは恐らくあなたの想像を絶してやばいです。
また、過去問が通用しないという事実は、次の理屈からも説明できます。
漢検2級と漢検準1級は基本的に1、2冊の参考書をマスターすれば落ちることはないはずなのです。
その指標となるのが、『漢検マスター』というシリーズ本です。
特にこのシリーズは漢検準1級の完成度が秀逸で、合格に最も効率が良い参考書として君臨しています。(僕の中で)
この帯に注目しますと、約このような書かれ方をしています。(正確な値は手にとってお確かめ下さい。)
- 漢検2級・・・98%カバー
- 漢検準1級・・・90%カバー
このシリーズはカバー率を売りにしていて、著者の側から察すると、出来るだけ本番で得点をさせてあげたい!という願いから執筆をされていると思うのです。
しかし、どう頑張っても漢検準1級の方のカバー率が下がってしまう・・・
これは漢検1級に近づくにつれ、過去問からの出題率が減っていることの証拠でしょうね。
詳しくは下記記事をご覧ください。詳しく合格の仕方を説明しています。
-
【漢検1級】漢字が意味不明レベルの難易度!最年少や芸能人の勉強時間や合格率を上げた勉強法
続きを見る
漢検2級の過去問や問題のレベルなど直前期にチェックするポイント
漢検2級の前日・当日にチェックするポイントを書きます。
漢検2級に合格するための方法は以前に書きました。
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【漢検2級】勉強法は1冊だけ!日程を把握し四字熟語の頻出問題の過去問攻略で合格点が高いレベル回でも合格率20%を突破せよ!
続きを見る
ここでは、漢検2級についての心持ちについて考えます。
僕は今でこそ漢検1級に合格していますが、過去に漢検2級に1度落ちています。
落ちた時は、そんなまさか!と思っていましたが、今ではその原因は鮮明にわかります。
順に見ていきます。
まず、漢検2級は問題集を確実にこなせば合格できる確実のラインまではきます。
それは先ほど紹介した参考書には過去問が満遍なく入っているので安心だからです。
普通の資格試験は過去問をこなせば受かるはずなのですから。(漢検1級はその点で異常な難易度)
しかし、肝心な漢検2級の合格のルールを見失っていると結構な確率で不合格でしょう。
それは、漢検2級の合格ラインが変動するという事実です。
漢検準1級と漢検1級は160点が合格ラインで一定ですが、
次に、筆記の乱雑さが目立つ人は注意ですよ。
これは漢検準1級と漢検1級(特に1級)にも言えることですが、
字が汚いと見直しで時間を無駄に使うことになるので、前日には綺麗な字で良く間違える問題を綺麗に書けるように心がけましょう。
漢検準1級の過去問や合格率に注意して直前期にチェックするポイント
漢検準1級の直前期の過ごし方には漢検準1級の特有なポイントがあります。
それは準1級という言葉に対して必要以上に恐れないということです。
漢検準1級の対策法はこちらに詳しく書いています。
-
【漢検準1級】レベルに見合わぬ合格率!問題集と過去問の勉強時間は取るべきか?四字熟語問題や漢字一覧の勉強法
続きを見る
多くの漢検準1級の受験者はこの本をこなしているはずです。
ちなみに漢検準1級は次の本までしっかりこなせば落ちることはないはずというのが通説です。
漢検準1級の合格率は漢検1級より下回っていることが多いのです。
そのため、漢検準1級の合格率が10%程度でも、
上で列挙した参考書2冊が身についていれば、自然と過去問も頭に入っている証拠なので、
漢検準1級の合格ラインは突破できるはずです。
そのため、漢検準1級の当日はこのように心の中で繰り返し唱えて自信を引き出してください!
「カバー率と本試験型をしっかりとこなしたから、どんな問題が来ても漢検準1級は160点以上取れる!」
これは自己暗示のポイントにしたがって構成しています。
具体的な数字を入れることがポイントです。
本番では綺麗な字で解ける問題から解きましょう。
解らない問題を飛ばした時に、解答欄をずらさないように注意して下さい!
漢検1級と勝負するあなたへ
漢検1級は日本一難しい漢字テストです。
(テレビなどの人為的に難しくしている漢字の問題は除く。)
僕は運良く合格することができました。記事はこちら。
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【漢検1級】漢字が意味不明レベルの難易度!最年少や芸能人の勉強時間や合格率を上げた勉強法
続きを見る
しかも人によって勉強法が異なっていたり、試験回によって漢検1級の中でも難易度も変動し、受験者泣かせの検定です。
ちなみに辞典は僕は必須だと考えています。
辞典については色々な意見を持つ合格者がいらっしゃって、僕は必要派です。
↑最後の新明解のは、確実に点数をとりたい!という方にはオススメできる相棒です。
結局、僕も故事ことわざの大問対策に購入して、何周かはしました。
故事ことわざの辞典は色々とありますが、価格の安さと出題頻度の高さにおいて、本書は秀逸です。
漢検1級の前日は、あれこれ詰め込むことと、精神統一の時間のバランスが大事です。
特に漢検1級にもなると、青木大膳もビックリの武者震いを起こす必要があります。(ネタですが、かなり本気のネタ)
だからこそ、漢検1級と戦う人にエールを贈るならば、次の言葉を僕は選びます。
あなたはもう十分に漢検1級の合格点に近づくために準備をしてきました。
過去問やら参考書やら自分のノートやら・・・。
でも、もう試験開始まで数時間です。だから・・・
覚悟を決めよ!!
試験会場で試験開始の13:40に近づくにつれて、漢検1級の受験者の間に張り詰めた独特の空気が流れます。
僕が合格した回を思い出すと、僕は心の中で、やるしかない!と何回も念じていました。
つまり、覚悟を決めていたわけです。
試験開始の合図があったら、まず深呼吸をしました。僕は。
そして、見直しの時間はない!だからこそ字を丁寧に書く!という気持ちを持ちました。
試験開始と試験終了付近は最もケアレスミスが起きる時間帯です。
飛行機でいう魔の11分ですね。
だからこそ、初めと終わりは集中力を極限にまで高めて下さい。
そして、次の漢検1級にも備えるならば、試験終了の24時間以内に復習を絶対にしてください。
漢検1級に関わらず、復習は24時間以内にすれば定着率が良いからです。
あとは運です。
だからこそ、普段から綺麗な心でいられれば心が整えられるので、
運もあなたを選んでくれるでしょう。
世間では、次のように漢検1級が実際よりも軽視されているように思うのです。
確かに漢検1級の真の難しさや強さ、厳つさをマスコミは知らな過ぎると思います。感覚で言ってる感じ。多分知ったら漢検1級合格者はもっとレア扱いのはずです。記憶の天才でない者が努力型で漢検1級を取りに行く場合は狂うほど自ら知識を取りにいかないと合格が出来ないのに、ですよね。 https://t.co/HQpb4W8k3J
— nananairu (@nananairu7) June 11, 2019
だからこそ、漢検1級チャレンジャーの方は、最難関に真摯に立ち向かって勝利して欲しいと願っております。
当日の13:40には僕も目を瞑って思いを馳せることにします。
あなたの幸運を心から願っております。
お読みいただき、ありがとうございます。